今回紹介するのはインディーズゲームの中でも隠れた？名作キャットクエストの最新作キャットクエスト3です。
キャットクエストシリーズは数々の賞を受賞しており、インディーズゲームの中では大変人気の作品となっています。
switchのゲームニュース画面でも発売が告知されるぐらいには知名度のあるインディーズゲームと言えます。
私自身キャットクエスト2が特に好きで続編を数年にわたって待っており、発売日に休日を合わせるほど楽しみにしていた作品です。
ひとまずクリアをしたのでレビューをしていきたいと思います。
| リリース日 | 2024年8月8日 |
| 対応ハード | Switch / PS4・5 /Xbox/Steam |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| プレイ人数 | 1～2人 |
| 価格 | 2800円(税込) |
評価
| 総評 | 8 |
| ストーリー | 7 |
| 曲 | 8 |
| システム | 9 |
| キャラクター・世界観 | 9 |
| ボリューム | 6 |
キャットクエストシリーズの大ファンである私が正直「がっかりした」作品ではありました。
面白いのは面白いのですが…。
この評価になった理由を1つずつ解説していきます。
良かった点
シリーズの良いところをそのままに
キャットクエストはキャラクターレベル、装備のレベル、魔法のレベルを上げることができ、自分の気に入った装備や魔法を強化していくことが出来ます。
そのため、ステータスが低い装備でも強化することで使い続けることが出来ます。
火属性強化、攻撃速度アップなど、特殊効果がプレイスタイルに合うものを組み合わせること自分なりの戦法を編み出すことができるのも魅力。
今作もその良さは引き継いでおり、しっかりキャットクエストとして楽しむことが出来ます。
装飾品によるカスタマイズ性の進化
今回新たに装飾品の要素が加わり、よりプレイスタイルに合わせた育成が可能になりました。
・近接特化
・遠距離特化
・火属性特化
・防御特化
などなど、組み合わせてシナジーを生むことで最後まで飽きることなく楽しむことが出来ました。
これは素直に評価できるポイントです。
マルチでもサクッと楽しめるゲーム性
最初からローカルマルチを遊ぶことが出来るので、マルチで楽しみたい人には最適です。
1Pと2Pに差はなく、ただのアシスト止まりになるマルチプレイとは違って2人とも満足できる出来となっています。
同じ装備を付けることが出来ないので、役割を分けることで協力して進めやすくなるでしょう。
遊びやすさはお墨付き
ゲーム内でアイテムの効果や説明を読むことが出来るため、初めてキャットクエストを遊ぶ人でも楽しむことが出来ます。
難易度の選択もできるため、ゲームが苦手ない人でも問題なし。
また、キャラクターや装備のレベルを上げることでプレイヤースキルを補って攻略することが出来るのでどんな人でも楽しむことが出来ます。
世界観もかわいらしく、登場するキャラクターは有名な人物をもじったものも多く、くすっとする場面も。
ゲームのスキルに差がある家族や友達を遊びたいと考えている人も安心です！
気になった点
マップの狭さ
キャットクエスト2では広大なフィールドを探検することができ、ストーリークリアまでも結構な時間楽しむことが出来ました。（やり込みや周回を含めて30時間ほど）
今作は海賊が宝を求めるというテーマでストーリーが進行するため、最序盤から船を入手することが出来ます。
これが何を意味するかというと…最初から世界中を回ることが出来てしまうのです。
つまり、世界が広がっていくような冒険の楽しみが1時間もあれば十分すぎるぐらいでなくなっていきます。
各地でサイドクエストも用意されていますが、かなりサクッと終えることが出来るので攻略のボリュームは2に比べると激減しています。
前作はスキルを取ることで海上を移動できるようになったり、ワープポイントを増やすことで世界を駆けまわったりと行けなかった場所に行けるようになったワクワクや世界の広さを感じることが出来ました。
前作のファンである私からすると1番の残念ポイントです。
金額も倍近く上がっているのに、ボリュームは半分以下。
なんと2と3でこれほどまでにプレイ時間が異なります。（2は2回プレイしているとはいえ）
アイテムの少なさ
ボリュームが少なくなったのはストーリーだけでなく、収集要素の1つであるアイテムもその1つです。
前作よりも種類が少なく、隠し要素に近い装備もほぼ皆無です。
とんでもなく高いレベルのボスがフィールドに点在しているようなこともなく、ボスを倒して価値あるアイテムを手に入れるようなワクワクもありません。
装飾品という要素は増えたものの、新しい装備が手に入るワクワクこそキャットクエストに欠かせない要素だったなと感じました。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、上記7時間ほどのプレイ時間で攻略サイトもなく、アイテムの98％収集できてしまっています。（所持アイテムが何分の何と最初から表記されているのも終わりが見えてがっかり）
派手になったがゆえのアクション性の低下
装飾品の効果で追撃が出たり、回復時にダメージを与えるなど装備の組あわせを考える楽しみは3ならでは。
しかしながら、考えて装備を組んだ結果、エフェクトがとんでもない数でるようになってしまい画面を覆ってしまいます。
自分のキャラクターが何をしているのかわかりにくく、相手の攻撃モーションも分からないため避けづらく、結局ごり押すというプレイスタイルになってしまい、アクション性は落ちてしまったとも言えます。
まとめ
キャットクエスト2をプレイしている人がそのボリュームを期待して遊ぶと間違いなく、物足りない作品です。
面白いのは間違いありませんので2と比較しないで遊ぶことがおすすめ。
そういった意味では3から遊ぶ人の方が楽しめるかも・・・。
とはいえストーリー上、1と2を遊んでいた方が「あー！」と思えることも多いので悩みどころですが。
3を遊んで2でもキャラクターのつながりは理解できるのでまだキャットクエストシリーズを遊んでいない方は3→2と遊ぶ方が満足度は高いと思います。
家族や友達を協力してゲームをしたい方にはおすすめできる作品ですがソロで遊ぶと少し物足りないかも。
参考にしてみてください！
