アップデートでXマッチの編成差をなくすためにブキ種ごとに平等にマッチングするようになりました。
しかし、その結果が「つまらない」「不公平」という声も多く出てきています。
なぜ、平等を目指した結果がこのような声を生んだのか解説していきます。
ブキ種ごとのグルーピング
このように射程や性能を中心に大きく4グループ、さらに細かく9グループに分かれています。
お互いの編成がこのグループに属する武器を平等に分け、マッチングが組まれるようになりました。
Xマッチのみの話ですが、今後、他のマッチングにも組み入れられる可能性はあります。
オープンやナワバリはエンジョイの感覚が強いのであるとしてもオープンのチャレンジぐらいかとは思います。
ミラーマッチが起こりやすく、ブキによる編成差がなくなるように改善したわけですが、これが中々に不評です。
その理由を見ていきましょう。
不公平な試合になる理由
グループ内での格差がエグい
確かにグループごとに分けられ、ブキ種の偏りは減りました。
しかし、ブキ種だけ分ければ平等かというとそんなことはありません。
例えば短射程バケツブラスターグループを見てみましょう。
この中で最強と名高いスクリュースロッシャーと環境で全く見ないノヴァブラスターやヒッセンが同じグループにいます。
ノヴァブラスターやヒッセンは洗濯機に対して射程も短く、塗りも弱いためかなり苦しい対面を強いられます。
ノヴァブラスターやヒッセンを持つと対面して苦しい、スクリュースロッシャーが相手に行きやすくなるわけです。
逆に、この中のブキ種でスクリュースロッシャーを持つと相手に自分にとって有利な敵が行きやすく戦いやすくなるといえます。
ただスクリュースロッシャーが強いだけでなく、相手に自分の都合のいいブキが行きやすいのでXマッチにおいては勝ちやすくなりますね。
もちろん他のブキグループの中にも格差はあります。
シューターであればシャープマーカーが最強、ボールドマーカーは最弱と言われます。
その2つが別々のチームに分けられるので当然シャープマーカーを持った方が有利です。
このように、全体で見たブキの強い弱いだけでなく、グループ内で強いブキを持った方がXマッチでは有利になるため、必然的に弱いブキは使いにくくなります。
また、ブキ種による縛りのせいで弱くなるブキもあります。
この中でバレルスピナーはブキ全体で見た時の評価は1番高いと言えます。
しかし、この中のブキで1番苦しいとも言えます。
チャージが必要なため、距離を詰めるのが難しく、自分より射程の長い武器と戦うのが苦しいのです。
相手に自分より射程の長い、ハイドラ・クーゲル・ストリンガーが相手に行くので試合中は苦戦を強いられます。
このようにグループ分けのせいで持ちにくいブキも出てきてしまっています。
結果グループの中で1番強いブキを持つことが最適解になってしまいます。
すると、どのようになるか。
これらのブキを使う理由が「好き」以外になくなっていきます。
(強いだけでなく、塗りやスペシャルなどできることを考慮した結果)
持てるブキの選択肢がかなり狭くなってしまいました。
使い手のパワーに依存しすぎる
ブキ種を平等に分けようとした結果、犠牲になったのがパワーの考慮です。
以前のマッチングはパワーの近しい人たちを集めて、その中で比較的平等になるようにブキを分けていました。
今回からブキを平等に分けることに重きが置かれたので、マッチングを成立させるためにより広いパワーからプレイヤーをマッチングさせるようになりました。
すると、ブキ種は平等だが、中身は不平等という試合が多くなりました。
特にキルでしか試合に貢献できないチャージャーが顕著です。
自チームのリッターはXパワー2000、相手チームのリッターはXパワー2500といったことも頻繁に起こります。
当然、自チームのリッターは全然キルが取れず、試合を通して無力。
塗りでもスペシャルでも貢献できない味方を抱えて勝つのは容易ではありません。
チャージャー格差だけで試合が決まることも少なくありません。
チャージャーにヘイトが溜まりやすい理由のひとつですね。
敵に来ても味方に来てもここまで文句を言われているのはリッターぐらいだと思います。
Twitterでもパワーの差が500以上離れているフレンドとマッチングしたというようなツイートをよく見ます。
このようにブキだけは平等に見えて中身は全く平等でない試合が増えたので捨て気味になる試合も増えています。
もちろん自分は最後まで戦いますが、諦めている味方を見ることも多くなったように感じます。
ブキ種マッチによってつまらなくなった理由
試合展開が同じになる
ブキによってはグループ内での格差はあっても他グループに対して強いブキもあります。
例えばラピッドブラスターはグループ内では苦しい立ち位置になります。
しかし、シューターが7人の部屋に1人だけ、ラピッドブラスターがいるとかなり活躍することができます。
このように、編成によってはポテンシャルを発揮できるブキもあります。
こういった編成差、編成事故を無くすための今回のアップデートでしたが、その結果、同じような試合の連続になってしまいました。
編成差や編成事故をどうやって立ち回りを変えて勝ちに行くかを考えるのもスプラトゥーンの醍醐味の1つだったと感じています。
また、スプラトゥーン3は縦長の似たようなステージが多いことも相まって本当に似たような試合展開ばかりになりました。
これがユーザーの飽きを加速させていると言えます。
好きなブキが持てない
Xマッチで勝つためには、グループ内で強いブキを持つことが大前提になっています。
また、好きなブキを持って試合に臨んでも自分のせいで相手には強いブキが行ってしまい、味方に申し訳なく思う人もいます。
そのせいで、心理的に弱いブキを持ちにくくなってしまいました。
以前でもそう思う人はいたかもしてませんが、先ほども話したようにある程度ランダムであれば、試合の中で活躍する方法もありました。
「相手の編成がキルによっていて塗りは弱い、今回は塗ることを意識して相手を動きにくくさせよう!」
「相手は長射程が多いから前に来ることは難しそうだ、どんどん前に出て1回のチャンスを作って試合を決めよう!」
などなど。
似たようなブキが相手に来るのでそういった戦い方もし辛くなってしまいました。
ブキごとのじゃんけんが発生しにくくなった
スプラトゥーンはブキによって有利不利がはっきりしています。
チャージャーはスピナーに強い、スピナーはスロッシャーに強い、スロッシャーはチャージャーに強い。
のようにおおまかではありますが、強い弱いのすくみの関係があります。
マッチングはランダムなため、自分にとって有利な相手が来るとは限りません。
これは以前から同じです。
しかし、今回から明確に増えたのがじゃんけんのあいこです。
同じブキ種が相手に来るため、あいこは避けられません。
するとどうなるか、相手より強いグーで相手のグーを砕くことが大事になります。
あいこが増えることだけが明確なため、相手より強い手を出し、あいこを勝ちにすることが重要です。
どんなに弱いグーでも相手のチョキに対しては勝てましたが、あいこが増える分、勝ち負けのじゃんけんは減ります。
みんな強いグーを出すため、ブキの選択肢が減り、試合展開が固まるという上記で述べた結果につながっていきます。
大事なのは戦略よりも殴り合いの強さになったといえます。
まとめ
私自身も、使っているブキが不利を強いられることが多いためXマッチはきついなーと感じています。
相手に来る武器が固定化するため、試合展開も毎回同じように動きます。
少なくとも初動はほぼ固定ですね笑
マイナー武器が好きな自分としては2より3の方がつまらないと感じます。
ブキ種よりもパワーを中心に集め、ざっくりとグループ分けする2のシステムに戻してほしいなと思っております。
まぁ、イカ研は失敗を認めないことで有名なので変わることはないと思いますが・・・。