シャンティと7人のセイレーンのレビュー【遊びやすさとやりこみ要素ありの知る人ぞ知る名作シリーズ】

今回、シャンティシリーズの5作目にあたるシャンティと7人のセイレーンのレビューをしていきます。

海外ではかなり有名なシリーズで日本でもコアなファンの多いゲームになります。

私も絵柄に惚れて5作目からプレイしましたが、前作を知らなくても十分楽しめる作品になっていますので早速紹介していきます。

目次

シャンティと7人のセイレーン

リリース日2020年10月29日
対応ハードSwitch / PS4
ジャンルアクションアドベンチャー
プレイ人数1人
価格5480円

金額の通り、かなり力の入った作品になっています。

個人的には最初のオープニングアニメーションで買いを決めました。

『シャンティと七人のセイレーン』オープニングアニメーション

シャンティかわいいーーーってなりますよね?

かなり完成度が高くキャラクターも魅力的です。

実は作品を重ねるごとにかなり絵柄が変わっていて、5作目のこの絵柄が1番好きです。

【2作品目】

【3作品目】

シリーズごとにかわいくなっているのがわかりますね!

絵柄をともかくゲーム性はどうなのか?ということでレビューをしていきたいと思います。

評価

総評7
ストーリー6
8
システム7
世界観・キャラクター10
ボリューム6

キャラクターのかわいさ以外に際立っているものがない!というのが正直な感想です。

新品価格で買って満足できる方は結構少ないかなーという印象です。

そこそこ面白いのは間違いないんですが、どの要素をとっても中途半端、ボリュームも周回要素を含めたりマゾ要素を含めればある方でしょうが、1周楽しめば終わりという方には少ないだろうなと思います。(私も1周のみプレイ)

詳しく良かった点と、気になった点を挙げていきます。

良かった点

とにかくキャラデザ

敵味方含めてかなり印象に残っています。

ボスもモブキャラもみんなかわいいです。

立ち絵も表情も豊かすぎるシャンティが可愛すぎる・・・。

モブキャラはみんな小刻みに動いているんですがその動きがなんとも見ていたくなる感じでついつい見入ってしまうことも。

とにかくモブキャラ全員に話しかけてしまいたくなります。

新しい街を見つけるたび街中を回って話しかけてました。

ゼルダライクでありメトロイドヴァニアであり

ストーリーを進めて新しい能力を得ることで新しい場所に行けるようになるゼルダのような楽しみ方ができるゲームです。

いろいろな生き物に変身することでできることが増えていきます。

「次は何の生き物に変身できるんだろう?」というワクワクが良かったです。

しかし地下に向かって進んでいくことが多く、やっている感じはメトロイドヴァニア系のゲームに近い感覚になります。

ゼルダのような平面のゲームをイメージして買うと「あれっ?」と思うかもしれないので注意が必要です。

能力をカスタムできるモンスターカード

ネタバレ防止のためモザイク処理

モンスターを倒すことでたまに手に入れることができるカードを一定数集めると装備することができます。

モンスターによって効果が違い、組み合わせによって冒険の難易度を大きく下げることができます。

お気に入りの魔法を強化したり、苦手なギミックに対応できるカードを付け替えることで有利に進めることができます。

経験値によるレベルアップとは違いますが、ついつい雑魚敵も無視せず倒したくなる工夫がなされています。

気になった点

日本語吹き替えでない

日本語対応はしていますがセリフは全て英語です。

そこにアレルギーがある方は購入を控える方がいいでしょう。

問題なく遊ぶことはできますし、英語自体も簡単な英語ではあります。

やれることが少ない

敵との戦い方が基本的に髪で殴るか魔法(1種)しかありません。

魔法はいくつか種類がありますが、設定できるボタンが1つしかなく、違う魔法を使おうと思うと付け替えなければなりません。

最終的に使い勝手のいい魔法1つだけしか使わなくなると思います。(私はそうでした)

ダメージソースは近づいて髪で殴るだけなので爽快アクションゲームやトリッキーに戦いたい人には間違いなく向かないゲームです。

このゲームのアクションは敵の攻撃を見極めて髪で殴る、いわゆる髪ゲーです。

ぶっちゃけ1周目の難易度であれば、大して避けなくても体力の回復リソースがめちゃくちゃ多いのでゴリ押しで勝てます。

そういった意味ではかなり難易度はぬるいといえるでしょう。

最後まで攻撃アクションも増えず、できることはアイテムを買って髪で殴る攻撃力を上げる、早く殴れるようにする、ちょっと射程を伸ばすの3つだけです。

強化要素が好きな人には物足りないでしょう。

ステージが上下に伸びているので移動がめんどくさい

横に広いステージであればダッシュで爽快に進むこともできるでしょう。

しかし縦に長いので誤って下に落ちてしまった時のめんどくささは計り知れません。

誤って落ちなくても上下でおつかいをさせられることもしばしばなので移動がめんどくさいです。

上下に爽快に動けるアクションもないので移動のストレスは高めです。

ロードが長い

これが移動のめんどくささに拍車をかけます。

マップは大きく8つのブロックに分けられていますが、そのマップとマップをまたぐタイミングでロードが発生します。(20秒ぐらい/Switch版)

これがかなりストレスで間違えて移動して隣に戻ろうとすると往復40秒ぐらいかかってしまうわけです。

マップごとに1か所転送装置があり、そこでファストトラベルができますが、当然マップをまたぐのでロードがあります。

移動の多いゲームなのでロードの長さがテンポを悪くしています。

ロード中のシャンティがかわいいことだけ救いです。

やりこみ要素はあるが好みが分かれる

やりこみ要素は大きく分けて2種類あります。

【周回】

周回に関しては、1周目をクリア後高難易度のモードが解放されます。

それを特定の条件でクリアすると・・・というやりこみ要素です。

中にはクリアまでのタイムアタックを条件としているものもあり好みが分かれる要素となります。

個人的には苦手な要素だったのでやっていません。(なくてもやってないと思いますが…)

【コンプリート】

先ほど紹介したモンスターカードのコレクションや金塊集め、命のイカ(ハートの欠片)集めなど収集要素があります。

しかしながらコレクションしたところで無双感を味わえるようなチート能力が得られるわけでもなく、アクションが増えるわけでもありません。

遊びつくしたい人以外はやらないでしょう。

まとめ

キャラデザはいいものの、それ以外が軒並み惜しい要素の塊となっているゲームでした。

ストーリーもなんとも言えない感じでクリアしたときに達成感というより煩わしさからの解放感が強かったですw

ゼルダライクとしても、メトロイドヴァニアとしても、アクションとしても、RPGとしても足りない中途半端なゲームです。

ただ、難易度はやさしめで難しい謎解きもないのでゲームが苦手な方にはわかりやすくていいゲームかもしれません。

ここまで微妙な評価を付けましたが続編が出たら買いますw

それぐらいにはキャラデザが気に入った作品でした。

気になった方はセールか中古で買うぐらいがいいかなと思います!

それでは今回はこれにて!

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