今回紹介するのはASTLIBRA Revisionです。
2007年より制作が開始され、2011年に一度は制作を断念。
しかしながら、多くの要望を元に制作が進み、この度Revisionとして完結することとなりました。
制作の開始が20年近く前になっているので絵柄は少し古臭く見えるかもしれませんが、中身は超傑作です。
今まで200本近いインディーズゲームを遊んできた私が文句なしの最高傑作と評する一作でした。
詳しい内容についてレビューしていきますので購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

リリース日 | 2023年11月16日 |
対応ハード | Switch / Steam |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人 |
価格 | 2570円(税込) |
評価
総評 | 10 |
ストーリー | 10 |
曲 | 10 |
システム | 10 |
キャラクター・世界観 | 10 |
ボリューム | 10 |
本当に文句のつけようのない満点です。
ここまで素晴らしいゲームに出会ったことはないと自信を持って言えます。
戦闘に関してはよくあるアクションRPGですが、その育成の自由度の高さ、武器の多さから自分に合ったスタイルで戦うことが出来ます。
爽快感のあるアクションやスキルが多く、やりごたえも十分な出来となっています。
ストーリーや世界観に関しては、序盤は難解なことも多く「?」と思うこともありますが、進行に合わせて点と点が繋がっていく感動あるものとなっています。
伏線が回収された時は何度も鳥肌が立ちました。
曲も素晴らしいものばかりで中でもボーカロイドの初音ミクや巡音ルカを使った曲はボス戦を盛り上げてくれます。
もうね、この曲だけで何度泣いたことか・・・。
ボリュームも満点、クリアまで45時間かかりました。(かなりやり込みプレイ)
ついついやり込みたくなる育成要素・収集要素が多くハマると平気で1日中プレイしてしまいます。
実際私のプレイ時間を見てください。

2月18日はアストリブラと寝るだけで終わりました。
それぐらい中毒性のあるゲームなので1つ1つ魅力を紹介していきます。
良かった点
豊富な育成要素
まずは育成要素です。
多すぎるのでどんなものがあるか、まずは箇条書きで紹介します。
・レベル(自由にステータスを振り分け可能/振りなおしも可能)
・装備の熟練度によるスキル獲得
・GROWシステムによるパネル解放
・LIBRAによる能力ボーナス
・KARONによるスキルカスタマイズ
ざっと上げるだけでもこれぐらいあります。
ネタバレになるので紹介できないですが、後半さらなるやり込み強化要素も出てきます。
レベルアップ

敵を倒すことで経験値を得ることができ、レベルが上がるとクリスタルを獲得できます。
このクリスタルを好きなように振り分けて自分好みの育成ができます。
いつでも自由に振りなおすことができ、いろんなスタイルを楽しむことができるのでストレスフリーです。
近接特化・魔力特化など自分好みの育成をしましょう!
装備の熟練度によるスキル獲得

装備の熟練度を上げることでスキルを獲得することが出来ます。(MASTER 刀鍛冶の部分)
全装備に異なったスキルが振られているので、手に入れて使い込むことでより自分好みの育成をすることが出来ます。
(スキルが得られない代わりにスキルをつけるためのスキルポイントが貰える武器もある)
使い込むといっても1~5分ほどでマスターできるのでサクサクと消化できます。
能力的に弱い武器であってもスキル欲しさに全武器集めたくなるわけですね。
実際私は全武器集めました。
私は全て自分で集めましたが、苦しい人は攻略サイトを見ても良いと思います。
ゲーム内のスキルやヒントを活かすことで攻略サイトなしでも行けるのは親切設計でした。
GROWシステムによるパネル解放

(私は全て解放してしまっているので画像はお借りしました。)
敵を倒すことでフォースという欠片を貰うことができ、フォースを使って能力パネルを開放することが出来ます。
能力だけでなくスキルや装備が手に入ることもあるのでレベルと合わせて大事な強化要素になります。
(むしろこっちがメインか)
とにかくパネルを開けていくのが楽しいので欲しい能力を優先的に取っていくとよいでしょう。
ストーリーの進行度に合わせてパネルも解放されていきます。
LIBRAによる能力ボーナス
LIBRAという天秤にアイテムを乗せて能力を付与することが出来ます。
このゲームで1番難しい要素です。
それぞれのアイテムに能力と重量が決まっており、左右を釣り合わせることで真価を発揮します。
左右の重量が1ズレるごとに能力が10%落ちてしまうので10ズレると効果ゼロになってしまいます。
また、左右に同じ効果が乗っていると効果を打ち消してしまうので注意。
それがわからないうちは乗せても意味のないことに気づかないでいる人も多いのでこれだけは事前に知っておくとよいでしょう。
ストーリーが進むごとに乗せられるアイテムが増えていくのでどんどん調整が難しくなります。
どうしてもうまくいかない人は攻略サイトでオススメのアイテムの組み合わせを見るとよいでしょう。
私はパズルみたいで楽しかったので自分なりに最強の組み合わせを見つけました。
楽しめる人はいいですが、苦になる人はさっさと攻略サイトへ。(本当に)

KARONによるスキルカスタマイズ

攻撃してSTを溜めることで憑依技というスキルを使うことが出来ます。
攻撃範囲や属性が違うため、うまく使い分けていくことが必要。
気に入ったスキルを使い込むことでマスターでき、効果が強化されます。
序盤のスキルであっても最後まで使える優秀なものも多いので好きな組み合わせを見つけましょう!
カスタマイズ性のある戦闘システム
装備の種類がとても多く、それぞれレンジ(攻撃範囲)、振りの速さ、打撃・斬撃・魔法の属性、炎・水などの属性が設定されています。
手数で攻めるのか、攻撃範囲で一網打尽にするのか、はたまた杖で遠距離攻撃をするのか、などなど装備の数だけ立ち回りがあります。
もちろん装備に合った憑依技もあるので最適な組み合わせを探していくと無双感を味わうことが出来ます。
杖にいたっては全ての杖が違う攻撃アクションをもっているという凝りっぷり。
私は広い攻撃範囲で雑魚敵を一掃するのが好きなので長物を使っていました。
集めたくなる収集要素
先ほど紹介した装備をメインに収集要素がたくさんあります。
公式サイトでは
230種類以上の装備品、300種類以上のアイテム、60種類以上の技、100種類以上のユニークな効果
と表記されています。
ネタバレにならないようにすると難しいのですが、ドラゴンクエストでいう小さなメダルのようなものがあり、集めることで装備や思いもよらない強化アイテムが手に入ります。
冒険を快適にしてくれるアイテムなのでどんどん集めたくなってしまいます。
また、ただのアイテムであってもLIBRAに乗せることで思わぬ効果を発揮することがあるので消費アイテム1つとっても侮れません。
あらゆるアイテムをLIBRAに乗せるために1つは持っておきたくなります。
壮大なストーリーとそれを盛り上げる曲
子供の頃、魔物に襲われ、いなくなった幼馴染の女の子と故郷を探すためにストーリーは始まります。
喋るカラスのカロンとともに魔物に滅ぼされ人がいなくなったと思われた世界をめぐり、冒険。
そんな冒険の中で見つけた「時をさかのぼることが出来るアストレイアの天秤」を使い、過去を変え、未来を変えていきます。
「なぜ、幼馴染はいなくなったのか」
「なぜ、カロンはカラスでありながら話すことができるのか」
そんな謎が解明されていきます。
冒険の中で出会うキャラクターたちは皆、個性的で魅力にあふれており、愛着が湧いていきます。
街やフィールドの曲が良いのはもちろんのこと、ボス戦のBGMは鳥肌モノです。
膨大な数のボス、そしてBGMが冒険を盛り上げてくれます。

気になった点
後半は戦闘が派手になるので動きが重くなることも
強くなるにつれてスキルや敵の攻撃が派手になっていきます。
それにあわせて多少処理が重くなることも。
ただ、重い攻撃を叩き込んでいる証拠だからか不思議と不快感がありませんでした。
むしろ、少しスローになるのが心地いいぐらい笑
気になる人は気になると思います。
システムの複雑さに挫折するおそれ
多くの強化要素、中でもLIBRAは他のゲームでも例を見ないシステムなので理解するのに時間が掛かるかもしれません。
(なので先ほどあえて紹介しました)
理解してしまえばどっぷり漬かってしまうシステムばかりなのですが、序盤の挫折だけ懸念です。
ストーリー進行が難しい
ここも少し難しいところです。
必ずヒントは出してくれるのですが、自分で気づかなければいけないことが多いです。
また、必要なアイテムを手に入れるだけでなく、自分で選択して使う必要があるのでそれに気づかず進行不能に陥るプレイヤーもいそうです。
(例えば鍵を手に入れても自動で使わないので自分でアイテム欄から選ぶ必要がある)
わかりやすいものであればいいのですが、「え?これ使うのか!!」というアイテムもあるので困ったら攻略サイトへ行ってください。
とはいえ、私は攻略サイトなしでクリア、完全収集まで出来たのでゲーム内にヒントはあると思ってください。
まとめ
何度も言いますがインディーズゲームの最高傑作です。
フルプライスでも買う、それがたった2500円ほどで遊べてしまうゲームです。
アクションが苦手な人でも強化によってクリアができるようになっていますし、それでも難しい人は難易度調整もできます。
とにかく騙されたと思ってプレイして欲しい神ゲーです。