【違法?】なぜウザい広告詐欺のゲームが増え続けているのか?

TwitterやYoutubeでこういった広告を見たことはないでしょうか?

ピンを抜いたり、家を直したり、女の子を救ったり。

広告で見て面白そうとダウンロードしたら全然違うゲームをや、いわゆる広告詐欺です。

なぜ、この広告詐欺のゲームが後を絶たないのでしょうか?

その原因を解説していきます。

目次

ゲームの焼き増しが行われている

ロンダリングともいえます。

中身はほぼ一緒ですが、見た目を少し変えて違うゲームかのように出すことで、開発のコストは下がり、いくらでも量産できます。

中身はキャンディクラッシュのようなパズルゲーム、3マッチパズルになっていることが多いです。

絵柄を変えるだけでロンダリング出来るので量産向きです。

これがキャラクターを作らなければいけなかったり、動きをつける必要があるゲームだとモーションやモデリングが必要になり、量産できずコストがかかります。

広告ではわずかに付け足したミニゲームの部分をあたかもメインのゲームであるかのように見せることで、ユーザーはダウンロードしてしまいます。

当然、違うとわかればすぐやめるユーザーもいますが、それでもわずかに残るユーザーが遊んでくれれば採算が取れるぐらいのコストしか掛かっていないので成り立つわけです。

ホームスケイプは思いのほか、上手くいっているのか最初は1000しかなかったステージが、現在では10000を超えるまでアップデートが続けられています。

イベントなども定期的に行われており、広告詐欺を除けばかなり優良なゲームと言えます。

広告詐欺は犯罪じゃないの?

日本では「優良誤認」と「おとり広告」に当たる可能性があります。

優良誤認…実際のものよりも著しく優良であると示すもの

おとり広告…商品・サービスについて、取引を行うための準備がなされていないにも関わらずその表示

実際日本では取り締まられているケースは稀です。

おとり広告に関しては最近スシローが「おとり広告」に該当する景品表示法違反が認められたとして、措置命令を受けています。

高級品である「うに」が1皿100円であるというCMを流したにもかかわらず、ほとんどの店で売り切れであったとしておとり広告として認められました。

詳しくはコチラ

また、詐欺広告の罰則に関しては特定商取引法の適用があります。

特商法第12条に違反した場合、行政処分の対象となるほか、100万円以下の罰金が科される

通報の窓口は消費者庁に用意されております。

情報提供はコチラから

広告詐欺の被害に遭ったら、ぜひ通報を。

イギリスの広告基準協議会(ASA)が広告表示の禁止を通告

事の発端はPlayrix社がFacebookにて広告を出した「ホームスケイプ」と「ガーデンスケイプ」が、実際にダウンロードしてプレイした内容と全く違うとして、利用者からクレームがありました。

そこでイギリスの広告基準協議会(ASA)が「2度この広告を使ってはならない」と禁止を通告しました。

広告には「全ての画像がゲームの内容を実際に表すものではない」と小さく表記されていましたが「誤解を招く」とし、禁止されました。

しかし、この通告があった後も同様の広告が流れていることから、罰則や法的な拘束力がないと制限は厳しいことを物語っています。

ピンを抜くゲームは遊べるの?

今回問題になった「ホームスケイプ」のゲームのメインはパズルゲームです。

3マッチパズルという同じ図柄を3つ並べて消していくステージクリア型のゲームです。

1000を超えるステージをクリアしていくことになるのですが、広告で表示されているようなピンを抜くゲームはステージクリアしたタイミングでランダムで出現し、たまに遊べるだけのミニゲーム的なポジションになっています。

任意で遊ぶタイミングは選べません。

種類に関してもピンを抜いたり、家具を直したり、選ぶことは出来ません。

特定のステージをクリアしたタイミングでもないので完全にランダムです。

おそらく、ミニゲームが実装されたタイミングや追加されたタイミングでクリアした時に出現するのでしょう。

今後も新しいミニゲームを追加しては広告、という流れを続けていきそうです。

レベルに関係なく出現するようなので、ピンを抜いておじさんを助けたい場合このゲーム以外をオススメします。

外部からの勧告を強く受けたタイミングで、メインのゲームと言える頻度で出現させるように準備を進めているようにも感じます。

100ステージに1回で文句を言われた!→50ステージに1回でもダメ?→30ステージに1回だそう!

みたいな感じです。

悪質な広告はSNSの運営母体の信頼度を損ねることにもなるのでこういった広告には罰則を強化して欲しいですね。

まとめ

今回紹介したホームスケイプやガーデンスケイプだけでなく、詐欺広告のゲームは増え続けています。

取り締まりの強化に向けた動きも加速していくでしょう。

開発者側は広告通りに面白いゲームを作ってユーザーをがっかりさせないようにしてほしいですね。

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